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キャンプ [いろんなこと]

朝の4時半ころ、
小鳥たちのにぎやかな歌で目が覚める・・・
それはもう、うるさいほど。
街中では体験できない、この幸せな瞬間。

1泊だけど、キャンプに行ってきました。
このところ毎年GWに、同じところに行くのが恒例となりました。

標高はそれほど高くはありませんが
整備されたハイキングコースがあって
とてもよいところです。

キャンプは大変な面もあるけど、
主人も息子も
てきぱき働いてくれるので非常にたのもしいのです。
息子は、もはや飯ごう炊飯の達人。
上手に炊けたごはんはおいしいし、おこげがまたおいしいんですよねっ。
時間経つとぱりぱりして。

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森の中はいい匂いでいっぱい。
赤いのはカエデの若葉。

この時期は、新緑がとても美しいので、大好きなんです。
雨上がりの山はまるで七色、いや、もっとあるような色をして。
「山笑う」というけど、ほんとに楽しそうに笑っていました。


ホオジロ、シジュウカラ、コゲラ、ウグイス・・・・
そうそう、サンコウチョウの声も聞きました。
月日星(ツキヒーホシ)ホイホイホイ・・・と聞こえるから、三光鳥というそうですが
私はまだその姿を見たことがありません。

2年前来たとき、夜中にヨタカが鳴いていました。
去年は聞けませんでした。
今年もむりかな~と思っていたら、いました!
朝、小鳥たちにまじって、2回ほど「キョキョキョキョキョ・・・・」という声が!
よかった!ちゃんと来てくれてたんだね!

探鳥の達人ならもっといろんな鳥の声を聞き分けるはずですが
私にはあまりわかりません。
植物にしてもそうです。
知っていたら何倍も楽しめるのに
ずいぶん損をしているかもしれませんね。

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石投げをして遊ぶ

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やまつつじ!・・・とおもったら、クロフネツツジ?ワカリマセン。


ところで、いったいどんだけさぼっていたでしょうか。
数えるのも怖いんですけど。。。。(^^;)






いつまでも若く [ボブ・ディラン]

今日は、久々に、というかボブ単独の記事は
もしかしてはじめてかも・・・

私の大好きな歌の中のひとつです。


  いつまでも若く

  神の祝福がいつまでもあなたにありますように
  ねがいごとがすべてかないますように
  いつもひとのためになりますように
  ひとがあなたのためになりますように
  星までつづくはしごをつくり
  ひとつひとつの段をのぼり
  あなたがいつまでも若くありますように

   いつまでも若く、いつまでも若く
   あなたがいつまでも若くありますように

  正しくそだちますように
  まことにそだちますように
  つねに真理を知りますように
  そしてあなたを包んでいる光を見ますように
  つねに勇気をもち
  立って筋をとおし強く
  いつまでも若くありますように

    いつまでも若く、いつまでも若く
    あなたがいつまでも若くありますように

  あなたの手がいつもいそがしくありますように
  足はいつも早くありますように
  つよい基礎をもち
  変化の風向きがかわろうとも
  あなたのこころはいつもよろこんでいて
  あなたの歌がいつもうたわれ
  あなたがいつまでも若くありますように

    いつまでも若く、いつまでも若く
    あなたがいつまでも若くありますように

                 (対訳:片桐ユズル)



これはアルバム「プラネット・ウエイヴ」に収録されている
「FOREVER YOUNG」という曲です。

ボブが当時4歳か5歳くらいだった息子のジェイコブのためにつくった歌だそうですが
子を想う親心がとてもよくわかる素晴らしい詩だと思います。

でも、私はなぜかこの曲を始めて聴いたとき(二十代?)から
年齢に関係なく、老若男女、あらゆる人に当てはまる詩だと思っていました。

自分がよい思いをするだけではなく
ひとのためになるように。
そこがいいと思いませんか。

「あなたのこころがいつもよろこんでいて」というのはうれしくてよろこぶということだけでなく
困難があってもいつも前向きに
悲しみも正面から受け止めて
正しい方へ進んでいこうとする魂の動きのことだと思います。

「あなたの歌がいつもうたわれ」というのは
ミュージジャンでなくても、その人のことがいつもひとの心の中にあって
想われている、生きているということだと思います。

とてもとても美しい詩です。
ひとりのひとを想い、祝福する詩として、最高の詩だと思います。

「いつまでも若く」というのは決して年齢や外見のことではなく
魂のことをボブは歌っているのだと思います。

ボブのだみ声でうたわれても[カラオケ]
ぴんとこないかもしれませんが
ボブのつくる曲は、ほんとうに美しく、素晴らしいものが多いと
私は思っています。














今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです [賢治]

題名をみて、何言ってんの?雪なんて降ってないよ、と思わないでくださいね。

またまた賢治です。


 一〇〇四 [今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです ]  一九二七,三,四

 今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです
 ひるすぎてから
 わたくしのうちのまはりを
 巨きな重いあしおとが
 幾度ともなく行きすぎました
 わたくしはそのたびごとに
 もう一年も返事を書かないあなたがたづねて来たのだと
 じぶんでじぶんに教へたのです
 そしてまったく
 それはあなたの またわれわれの足音でした
 なぜならそれは
 いっぱい積んだ梢の雪が
 地面の雪に落ちるのでしたから

      雪ふれば昨日のひるのわるひのき
      菩薩すがたにすくと立つかな


先日友人から宮沢賢治のシリーズ化された絵本を数冊、借りてきたのですが
その中に「詩」にも絵を付けたものが一冊ありました。
それをめくっていてふと目についたのがこの詩です。

「一年も返事を書かないあなた」って・・・だれ・・・・?
と、気になりました。
もしかして嘉内のことでしょうか。

嘉内の手元に残っていた賢治からの最後の書簡は
大正一四年六月二五日の日付のものです。
「来春はわたくしも教師をやめて本統の百姓になって働らきます・・・」
と書かれている手紙です。

大正一四年は1925年ですから
一年というのは違うかもしれませんが
これは詩ですから
変えてあるかもしれないし
まだ6月までは2年経たなないということで一年としたとかもしれない・・・
というのは、ちょっとムリがありますか・・・?(^^;)

でも、最後に付けた短歌は
大正6年7月1日発行「アザリア」第一号に
賢治が載せた20作「みふゆのひのき」の中の1作なのですから

「あなた」とは
アザリアのメンバーの中の一人であると考えてもいいのではないでしょうか。

それがどうした、といわれればそうに違いないですけど。
なんだか気になってしまったのでした。

(賢治専門のブログつくったほうがいいかな~?)


勿忘草の歌 [嘉内]

先日、花の話からワスレナグサの名がでて
この歌を思い出しました

今日は賢治の心友、保阪嘉内に関する歌です


 勿忘草の歌
   
  捕らよとすればその手から小鳥は空へ飛んで行く
  仕合わせ尋ね行く道の遙けき眼路に涙する

  抱かんとすれば我が掌から鳥はみ空へ逃げて行く
  仕合わせ求め行く道にはぐれし友よ今何処

  流の岸の一本(ひともと)はみ空の色の水浅葱
  波悉く口付けしはた悉く忘れ行く


誰が作ったのか
何の歌か
よくわかりませんが
-保阪家家庭歌-とありますので
嘉内の家に伝わっている歌ということでしょうか


賢治の詩『春と修羅』のなかの「習作」という詩にも
この歌の最初のフレーズが出てきます。
1922年5月14日の日付のある作品です。

このころ賢治は野山を歩きまわったりして
詩を作りました

やわらかな春の日差しのなかで
帽子を顔にのせて草地に寝ころんでいる賢治が目に浮かびます

その帽子をいたずらで
そおっととってしまう・・・
そんな妄想をついついしてしまうのですが。
わたしってヘン?
ヘンですよね・・・


あらあら、嘉内をかくつもりで、けっきょく賢治になってしまいました。。。

私もどこかの野原にでも行きたいなぁ・・・


風がおもてで呼んでいる [賢治]

最近、朝4時ころに目が覚めてしまいます。

いつもならそのまま目覚ましが鳴るまで
浅く眠ってしまうのですが
今日は外で風の音が強くて
びゅうびゅうというその声(音?)を聞いていたら目がさえてしまいました。

外で風の音が鳴っているのを聞くと
いつも思い出すのが賢治のこの詩です。


[ (風がおもてで呼んでいる)先駆形 ]


 おもてで風が呼んでいる
 
 起きあがり

 赤いシャツと

 終わりのぼろぼろの外套を着て

 暗いみぞれの風のなかに出て行き

 葉のない黒い林のなかで

 早くわたくしと結婚しろと

 風がおもてで叫んでいる




最終形とされる長いほうの詩も好きですが
わたしはこの先駆形の、二人称(?)のものが好きです。
(決して書き写すのをさぼったわけではありません!)

スミレちゃん [いろんなこと]

少し前から
職場の前の縁石のコンクリートのあいだで
がんばっている
けなげな子がいます。

毎日、その子にはとっても元気づけられています・・・


これがその子です↓

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春と修羅 [賢治]

1922年の今日、4月8日、賢治は心象スケッチ 『春と修羅』を描きました。

春と修羅
         (mental sketch modified)

   

   心象のはいいろはがねから

   あけびのつるはくもにからまり

   のばらのやぶや腐植の湿地

   いちめんのいちめんの諂曲(てんごく)模様

   (正午の管楽(くわんがく)よりもしげく

    琥珀のかけらがそそぐとき)

   いかりのにがさまた青さ

   四月の気層のひかりの底を

   唾(つばき)し はぎしりゆききする

   おれはひとりの修羅なのだ

   (風景はなみだにゆすれ)

   砕ける雲の眼路(めぢ)をかぎり

    れいらうの天の海には

     聖玻璃(せいはり)の風が行き交ひ

      ZYPRESSEN 春のいちれつ

       くろぐろと光素(エーテル)を吸ひ

        その暗い脚並からは

         天山の雪の稜さへひかるのに

         (かげらふの波と白い偏光)

         まことのことばはうしなはれ

        雲はちぎれてそらをとぶ

       ああかがやきの四月の底を

      はぎしり燃えてゆききする

     おれはひとりの修羅なのだ

     (玉髄の雲がながれて

      どこで啼くその春の鳥)

     日輪青くかげろへば

       修羅は樹林に交響し

        陥りくらむ天の椀から

        黒い木の群落が延び

          その枝はかなしくしげり

         すべて二重の風景を

        喪神の森の梢から

       ひらめいてとびたつからす

       (気層いよいよすみわたり

        ひのきもしんと天に立つころ)

   草地の黄金をすぎてくるもの

   ことなくひとのかたちのもの

   けらをまとひおれを見るその農夫

   ほんたうにおれが見えるのか

   まばゆい気圏の海のそこに

   (かなしみは青々ふかく)

   ZYPRESSEN しづかにゆすれ

   鳥はまた青ぞらを截る

   (まことのことばはここになく

    修羅のなみだはつちにふる)

   

   あたらしくそらに息つけば

   ほの白く肺はちぢまり

   (このからだそらのみぢんにちらばれ)

   いてふのこずえまたひかり

   ZYPRESSEN いよいよ黒く

   雲の火ばなは降りそそぐ

   
賢治はいったい何にいかり、はぎしりし、ゆききしていたのだろうか・・・

賢治の抱いていたものと
私の抱くものの
質は雲泥の差があるとは思うけど
その気持ちは少しはわかるような気がするのです・・・

難しいことはわかりませんが
そういう同感のようなものが
賢治と出会ってからずっと私が彼を想いつづける理由かもしれません・・・

THE SELTAEB [音楽]

[るんるん]この前の土曜日は、「THE SELTAEB」のライブに行ってきました。

なにそれっ。

少し考えてピンときた方はすばらしい。
すぐ分かった方は、なおすばらしい。

主人が仕事の会議をどうしても抜けられなくなったので
息子と二人で行ってきました。

それほど期待はしていなかったのですが(失礼!)
行ってみたらめちゃめちゃ楽しくて、感激して帰ってきました。

観客はやはり年配の方が多く、
最初こそとまどっていたようですが、みんな楽しそうでした。

なにより、メンバーがすてき!
ジョージなんてめっちゃかっこいい![ハートたち(複数ハート)]
ポールは本物は私的にはいまいちですが(こらっ)
とても楽しい魅力的な方でした。
ジョンもうまいし、リンゴはちょいわる(?)大人の魅力。

なんかもう、すっかりファンになってしまいましたよ~
だって真ん前で見てたものね~[手(チョキ)][黒ハート]

東京六本木の有名ライブハウスにも行ったことありますが
それよりずっと楽しかった~!
メンバー自身とても楽しんでいて
それがこっちにも伝わります。

音楽ってやっぱりいいな~と思います。
特に生!

家に帰ってから、「よかったよかった」と二人で盛り上がっていたら
主人が悔しがっていました。
それでHPを一生懸命見ていたら
「ファンクラブなんかにはいるなよっ!」と釘を刺されてしまった私でした。[ふらふら]

でも、機会を見ておっかけちゃおうかな~
(おまえいくつだっ!)[パンチ]





道ありき [本]

今日は里帰りの電車の中で読んだ本の話です。

北海道旅行の記事で三浦綾子さんについて触れたら
友達が以前「道ありき」を読んだことを教えてくれました。

それで私もひさしぶりに棚から引っ張り出してきて
そうそう、これは綾子さんの原点だと思いながら
ぱらぱらと拾い読みしていたら
途中でやめられなくなってしまい
また最初から読み始めることにしました。

その一番はじめに書かれているように
この本は綾子さんの歩んできた道であると同時に心の歴史です。
心の深い部分を記録しているのです。

今回はなぜか
4.5年前、最初に読んだときよりも
もっと深い感動を覚えました。

絶望の底にいた綾子さんを救い、深い愛で包んだ前川正という人。
彼の何事にも動じない強さと限りないやさしさ。
魂の結びつき以外の何ものでもない純粋な愛。
それが絵空事ではなくて事実だということに
ほんとうに感動するのです。
二人が当時病気で身体が弱かったからというだけでは
決してないと思います。

 握手をするふりだけして別れる恋人達。

 5年も付き合っていて、
 別れぎわに何度も帰りかけては戻ってきて
 やっと、「握手して欲しかったんだ・・・」といって安心して帰っていく人・・・

 同じ病室で眠りながら
 そっと髪にふれるだけの人・・・

そんな人、何処にいるでしょうか。
今でも昔でも。
男性に限らず女性でも。


真実の愛について考えるといつも、
宮澤賢治ももしかしたら、そんな結びつきが欲しかったんではないかしら、と思うのです。

ほんとうは、真実の愛は「瞳だけでいい」のでしょう。
そうではないものに誤魔化されてしまうことが
賢治には耐えられなかったのかもしれません。

それはある意味ではとっても贅沢な望みなのかも。
誰もが簡単には得られないものなのでしょうし、
自分もまた真実でなければなりませんものね。
私にはとうてい無理・・・!
(でも、嘘から出るまことというのもありますから・・・・って意味違う?)


さらに、前川さんが亡くなった後、奇跡的な出会いをした人、
ふたりの純粋な愛に打たれて綾子さんを愛した三浦光世さんにもまた感動します。
三浦さんも前川さんに負けないほど真実な方です。
脊椎カリエスで寝たきりであり、最愛の人を亡くした綾子さんを
支え続けた人ですから。

綾子さんが最初の出会いの後、あれは神様が見せてくれた幻と思ったように、
前川さんと三浦さんは実によく似ています。
私も写真を見たことがありますが
まるで同じ人のようでほんとうにびっくりしたことを覚えています。

光世さんは、いつも綾子さんを「めんこい、めんこい」と言っていたそうです。
ある時は、帯状疱疹で苦しみ顔も腫れ上がってしまっている綾子さんにさえ
「めんこい」と言ったそうで、それは激痛に耐え忍んでいる姿が
愛おしくて仕方なかったということだそうですが
そんなこと言える男性(女性も?)はまずいません。
少なくとも私の周りにはいないです。
  いえ、いないと思う。
      いないんじゃないかな・・・。
        (このフレーズ聞いたことある・・・)
          
綾子さんというと「氷点」のような衝撃的な物語を連想することも多いかもしれませんが
敬虔なクリスチャンとして、人としての正しい道を求め続けた人だったと思います。

一時、私があんまり綾子さんばかり熱心に読むので
主人は私がクリスチャンになってしまうんじゃないかと
本気で心配していたほどです。

あいにく私は前川さんや光世さんのような人には
まだ出会えていないのでそうはなりませんでしたが、
もしいたとしてもきっと向こうが逃げていってしまいますからね~。
やっぱり綾子さんだったからこそですね。

実は2005年5月、三浦光世さんの講演を聴く機会がありました。
講演の後、綾子さんの本にサインも頂きました。
「愛はすべてを忍ぶ」
と書いて下さいました。

深い深い言葉だと感じています。












里帰り [いろんなこと]

今日から4月です。
エイプリルフールなので、どんなうそをついてやろうか考えていましたが
考えているうちに一日が終わってしまいそうです・・・[ふらふら]

さてさて、30・31日で里帰りしてきました。
妹も来るということで
私も子ども達を連れて帰ることにしました。
今年はお正月に帰れなかったので、ちょうどよかったです。
子ども達もいとこどうし、久しぶりに会えてとてもよろこんでいました。

やっぱり、うちはいいですね~。
普段は母や妻として人の世話ばかりですが
実家では自分も娘にもどって、のんびりできますからね~。
おおいに羽根を伸ばしてきました。
1泊しかできなかったので、ちょっと残念でしたが
それでもなんとなくリフレッシュできたかな。
孫の顔も見せてあげられたし。それがいちばんの目的ですから。

帰りの電車でのトラブル(停電!)がなかったらなお良かったです。
2時間近くも電車に閉じこめられてしまいましたが
持って行った文庫本が全部読めちゃったので
それもまた良しとしましょう。

読んだ本の話はまた後日。







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